Fumiko Saburi | CalligraTalk

 佐分利史子 カリグラトーク

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《ルール・デュ・ポエット》 ありがとうございました


LdP_blog02.jpg

遅くなりましたが、霧とリボンさま企画展 《ルール・デュ・ポエット》 無事に終了しました。
(画像は霧とリボン様のブログより)


前回の個展の際、描きたい題材は集まっているんだけど作品のイメージが湧かず、どうしようどうしようという状態のまま会期が来てしまい、個展なのに作品数が少なくて、会期中は裸でさらされている気持ちで、消えたかった。原因はたぶん、商業仕事に比重を置きたい、置かなくてはいけない時期だったせい。それで、次はもう何年あいてもいい!気が向いたら作る、でいい!次の個展予定を決めなければと思うのもやめる!(でも自分の作品をつくる活動をやめることは絶対にない!)と決めて一年半。 ミストレス・ノールさんのお誘いだけは何があっても受けたいので迷わず参加のお返事をしたものの、その一年半の間に作ったのは個人的なプレゼント1点のみで、何も克服できていない。できるかなあと怖かった。
でも、私はノールさんが生み出される企画が大好き。 永井さんの作品も大好き。ヴェルレーヌとヴィヴィアンの詩を繰り返し読むうちイメージは沸々と湧いてきて楽しくなって。 それまで頑なだった “シュミンケ・カリグラフィーガッシュしか使わない” こだわりもどこかへ行っていて、他の画材が自然に出てきた。ある意味個展以上に大切なノールさん企画がリハビリになるのは嫌だな・・・と思っていた気持ちもどこかへ行って、展示した5点それぞれで何かしら初めてのことをやってみたくらいに、やっぱり作品づくりって楽しい!と思うことができました。 わざわざ自分で負った傷は、傷跡は心にがっつり残っていますが、これを書けるくらいには癒えたみたいです。

商業仕事と作家活動の歯車は、両方をやりたいなら今後も常にある課題(時間配分やスケジューリングの話ではなくて、心のバランスのこと)。 日々のカリグラフィ基礎練習も大事。その3つが噛み合って回り続ければ他には何もいらない。・・・頭の中の作品イメージを実現できるかどうかは別問題で、自然治癒はしないので、そこもまだまだ課題です。



20151216rrr.jpg

( 『涙あふるる我が心』 部分|鉛筆、透明水彩|個人蔵となりました)


そんなわけで、作品ができなかったらどうしようトラウマを引きずっていたため、もう少しめどが立ってから、もう少し・・・と思っていたらDMの投函が会期前日になってしまい、「展覧会DMが届いて見たら、えっ 今日から?!」 というありえないお知らせになってしまったにもかかわらず、たくさんの方がお越しくださり、反省とともにとても感謝しております。

お越しくださった皆様、煌めくハードルと燃料(常に超絶スーパーハイオク)を目の前に投下してくださるノールさま、鉛筆の風をそよがせてくださった永井さま、フランスに眠るヴェルレーヌとヴィヴィアンにも、ありがとうございました。


ちなみに、一年半の間に作った1点、というのは、Hermann Zapf 氏へ贈らせていただいたもの。 お誕生日を祝う作品をお贈りできる機会を2013年からいただけて2年目でした。5年も10年も続いてほしいと願っていましたが、Zapfさんは今年亡くなり、去年が最後になってしまいました。 テーブルに飾ってくださっていたと伺い、ひとときでも楽しんでもらえたなら良かった、と思っています。


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