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Fumiko Saburi | CalligraTalk

Date : 2011年10月

ロココ展


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~グループ展参加のおしらせ~
ロココ展
2011年11月22日(火)~11月28日(月)
表参道 ART・IN・GALLERY
11:00-19:00(最終日17:00)

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人形、立体造形、絵画、イラストレーション、オブジェ、アクセサリー、文章・・・様々なジャンルから13名の作家がロココをテーマに作品を展示します。主催・キュレーションはmadame yunさま。カリグラフィは私のみです。ご予定いただけると嬉しいです。
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菫展作品 8点


春に参加させていただいた《菫色の文法》展 出品作8点、ウェブに載せる作業がちょこっと面倒なもので、遅ればせながらブログで紹介します。

書いているのはすべてルネ・ヴィヴィアンの詩(フランス語)。作品名=詩のタイトルです。レイアウトをあまりいじらずきれいに仕上げたかったので、この調子で全文をとつとつと書いていて、下のほうはこんなことになってたのか!という意外性はほぼないです。
以降、( ) の中は書体名です。



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20111012-1z.jpgSonnet à la Mort
死神のソネット (バスタルダ)




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20111012-2z.jpgVelléité
燃えない心 (カッパープレート)

糸にビーズが通っているイメージ。「お姉さま、もう許して その熱い腕を放して」 という詩なので、絡まっています。




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20111012-3zr.jpgInvocation
祈り (ゴシック)

教会の一番後ろから前を見ているイメージ(というのは一部分ではわからないのですが・・)。
字は Hermann Zapf さんの某作品を参考に。お花はヒヤシンスです。
実は展示した作品のディテイルがどうしても気に入らず、会期後に書き直しました。




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20111012-4z.jpgLet the Dead bury their Dead
死者に死者を葬らしめよ (ゴシック)

エテルニテ(永遠)の r を飛ばして書いてしまって凹んでいたところ、ここに小さく入れれば回避できると助言をいただいて無事回避!




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20111012-5z.jpgLassitude
倦怠 (ゴシック)

Lassitude はヴィヴィアンの代表作。中島淑恵先生の訳がとても美しいです。
会場ではおそらく誰も気づかなかったと思いますが、薔薇のイメージで棘があるのです。そして棘は青色。




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20111012-6z.jpgNocturne
夜想曲 (イタリック)

優しいイメージに仕上げたかった作品。色も一番やわらかい菫色です。




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20111012-7z.jpgLes Arbres
樹木 (イタリック)

植物のイメージにしたいなあと思っていたら、アセンダーが葉っぱに見えてきて、菫色の花がほころびかけている感じになりました。




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20111012-8z.jpgChanson
シャンソン (初期のゴシック)

これも植物のイメージにしたくて、2つに分かれるタイプのゴシック体のアセンダーが・・・伸びました。




(小作品集 『Prayers for Flowers』 には、これら8点が載っています。)

Italic Variation 4


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「Belle Lettere」という本より、Cheryl Jacobsen さんという方の作品。和紙景色の上に文字のモヤがかかっている風景画のような。

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左ページには部分拡大が載っているので一部分だけでもディテイルがわかります。

20111009-3s.jpg拡大コピーお手本。本に載っている字が小さいのでぼやけてしまいますが、この書体はテクスチャ(模様)が面白いタイプなので、細かいことは気にせず見える範囲でとにかく真似コピーします。

20111009-4.jpg(ちなみに一つ前のイタリックなど細かなペンの角度調整が物を言う書体では、こういうところを観察します。)

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I love duck and potatoes・・・I love・・・
I love chocolate duck・・・I love・・・ ・・・・・ ・・・・・・
縦の線がしっかり出るように、ストロークの幅とスペースの幅を同じくらいにしてストライプみたいなイメージ。o(オー)だけまん丸に、ベースラインや xハイトは自由に。おそらく縦線を強調するため g が q に見える形で書かれている。ポイントはそんなところかなあ。
しかし大文字が I しか出てこないんですけど。 I love the・・・I love・・・・・・

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This is a poem against・・・・・・ T 登場。
It is a poem against・・・It is a・・・ ・・・・・・ It is a poem I am・・・It is my・・・ ・・・・・・

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・・・・・・。
終了。こんなに長い文章なのになんと大文字は I と T しか出て来なかったしーー

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発見もありました。up の p と birds の i が 次の行にある little の l(エル)2つとぴったり繋がっていたり、あと、これってたぶん上から書いていったのではなく、下の行から積み上げるように、もしくは途中の行から上下に広がるように書いていったのではないかなあ。

20111009-8.jpgついでに y の足が下の行のおまんじゅうをぷにーって押しているようで可愛い~

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字そのものでないところにばっかりに目が行くこの題材。一文字一文字の形がだいたい取れて全体のテクスチャを壊さなければ、細かいところはさほど重要でなさそうだから、a~z・A~Z を揃える過程は飛ばして好きな文章を書いてみたり、

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またまたあて名書き。素直に書くとこんな感じ(うっかり Roppon(gi) を少し崩してしまったのですけどね)。

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郵便局のかたが読めると思われる範囲で崩すとこんな感じ。

ちなみにカリグラフィー界・界隈には、こんなふうに文字を崩すことを嫌う人もいます。カリグラフィと呼んでほしくないとキッパリ言う人も身近に。そこの話は長くなるので改めて。(というか、そのスタンスで見ると、この題材そのものがカリグラフィと呼んでほしくない範囲の字かも?)

小作品集 追記など


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小作品集 Prayers for Flowers~花々への祈り~ ちょこちょこ連れ帰っていただけているとご連絡が。嬉しいです。ありがとうございます。

貴重なスペースを割いてくださっている古川沙織さん個展@ヴァニラ画廊も後半。ツイッターを始めて知ったことの一つに、沙織さんが定期的に、生身の人をモデルにクロッキー会をされていることがあります。沙織さんが描く人物に力があるのはこの地道な訓練に由るのだなあと納得。同時に、カリグラファに置き換えると同様の地盤を固めていくためにやるべきことは何だろう。なんて考えます。

沙織さんの個展会場には、《菫色の文法》展の叢書 も置かれています。菫のアンソロジー、私が特に好きなのは、函(箱)、詩集、奥付。

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函は、ふたからそっと手を離し、 ぱたん と閉まる、その音や空気がとても好き。特別な材料が使われているわけでもないからこそ、デザインと職人技が何かを放っているように思います。

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詩集に惹かれ始めたのは最近。自分で冊子を (実は初めてづくしでかなり四苦八苦しながら) 作ったことで目が行くところが変わって。表紙・裏表紙が折り返す形になっていたり、小口は本文ページより少し長かったり。何てことないんだけど、何かある。

奥付は、函の底でそっと眠っているような、そこだけ(底だけ?)空気がひんやりしているような気がして。

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そして以前にもお知らせしましたが奥付の限定№手書きをさせていただいたことにももちろん思い入れが。 ぜひヴァニラ画廊さまにて。古川沙織さんの個展は10月8日(土)までです☆

25ansウエディング


25ansウエディング9月22日発売 ハースト婦人画報社 25ans(ヴァンサンカン)ウエディングにカリグラフィを使っていただいています。

↓左:308ページ~『ブランド別エンゲージ&マリッジ重ねづけランキング』1位~5位の数字
↓右:綴じ込み冊子:表紙・裏表紙のカード

LOVE forever です

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ランキング数字は色々な数字書体に加えてチャレンジ的にいろいろな飾りをつけたものもお渡ししてみたところ、使っていただけました。美しいリングを引き立てられているでしょうか?ぜひご覧になってみてください。

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プロフィール

Fumiko Saburi

Author:Fumiko Saburi
東京在住のカリグラファです
Website: fumikosaburi.com
Place: Tokyo

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