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Fumiko Saburi | CalligraTalk

Category : ご参考

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作品 『最期の歌』


Dernier Poeme - Desnos

1点だけですがウェブに作品を追加しました。ロベール・デスノスの 『最期の歌』。
“ナチスの強制収容所で、死ぬ直前に恋人ユキに向けて書いた詩だとされる。” だそう・・・。
死を見つめた中にも美しさや力強さが感じられるところに惹かれます。 x-height は 3.5mm。

***

書きたいなあと思うのは、その詩を読んで情景が鮮明に浮かぶもの。気持ちが伝わってきて胸が痛くなるようなもの。頭の中に広がる情景を、文字で描く。
カリグラフィの書体が持つ美しさを追求したい。読める字だから、ネイティブのかたが気持ちよく読めることも大事かなと思う。文字だから、タイポグラフィ的な眼も少し考える。でも、文字だけど、私自身は絵を描いていると思っていて、その作品を見たときに(理屈ではなく)心が動く 何か があるかどうか、がいちばん大事だと思っています。
http://fumikosaburi.com/fineart.htm
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Web - FineArtギャラリー更新


最後の歌

昨年の菫展作品~今年2月の個展作品をウェブサイトに載せました。全部は載せられていないのですが、あと4点ほど見てもらいたい作品があるので、追って更新します。
HOME > Fine Art ギャラリー
画像の作品も追って載せる予定の一点。胸が痛くなるようなせつない詩で・・・自分ではとても気に入っています。

Friedrich Neugebauerさんの・・・


過日の個展の際に、貴重な本を譲り受けました。

サインページ

Friedrich Neugebauer 氏の個展図録。ご本人のサイン入り。Tokyo, 5. 10. 1983、日本タイポグラフィ協会さまが Friedrich Neugebauer 氏と Hermann Zapf 氏をドイツから招かれた際にやりとりされたものだそう。私がカリグラフィの勉強を始める10年以上前のこと・・・。そんな交流があったのですね・・・。そしてお二人が高いレベルで切磋琢磨されていたのかと思うとぞくぞくします。もしや Hermann Kilian 氏も交えてカリグラ話に花を咲かせられた時間もあったのかなあ、なんて。

ノイゲバウアー作品1ノイゲバウター作品3
ノイゲバウアー作品2 掲載作品を載せることは控えますが、 やっぱり少し・・・こんなふうに文字だけで魅せている作品も多く、この世代の?ドイツ巨匠達にはカリグラフィとタイポグラフィの垣根がないなあと感じます。

改行の工夫が生む空間、ループ飾りが生むバランス、一文字目の大きさ、数種類の書体の使い分け、文字自体がため息ものの美しさ・・・タイポグラフィで魅せる方向の最高峰たちかなあと。

関連される皆様とお会いする際にはリクエストあればお持ちしますので、できるだけ回し見させていただいて、ここ日本でも正しい切磋琢磨をしてゆけるといいなあと思います。

*****

Zapf CDHermann Zapf さんといえば、作品集(CD-ROM) The World of Alphabets: A Kaleidoscope of Drawings and Letterforms 良いかと・・・お若い頃からの作品画像がたくさん、あの Das Blumen-ABC も標題ページから Z まですべて収められています。
すでに生産は終了されていると聞いた気がしますが??
まだ John Neal Bookseller で買えそうな気配・・・。

kochJNB からの注文は送料がけっこう($35とか)かかるので、ついで買いするなら Rudolf Koch: Letterer Type Designer Teacher など如何かと・・・定価でも価値ある本だと思うのに、セールで半額になっています。


このサイトには欲しい本がありすぎてつらくなるのでこのへんで・・・。

菫展作品 8点


春に参加させていただいた《菫色の文法》展 出品作8点、ウェブに載せる作業がちょこっと面倒なもので、遅ればせながらブログで紹介します。

書いているのはすべてルネ・ヴィヴィアンの詩(フランス語)。作品名=詩のタイトルです。レイアウトをあまりいじらずきれいに仕上げたかったので、この調子で全文をとつとつと書いていて、下のほうはこんなことになってたのか!という意外性はほぼないです。
以降、( ) の中は書体名です。



20111012-1r.jpg


20111012-1z.jpgSonnet à la Mort
死神のソネット (バスタルダ)




20111012-2r.jpg


20111012-2z.jpgVelléité
燃えない心 (カッパープレート)

糸にビーズが通っているイメージ。「お姉さま、もう許して その熱い腕を放して」 という詩なので、絡まっています。




20111012-3r.jpg


20111012-3zr.jpgInvocation
祈り (ゴシック)

教会の一番後ろから前を見ているイメージ(というのは一部分ではわからないのですが・・)。
字は Hermann Zapf さんの某作品を参考に。お花はヒヤシンスです。
実は展示した作品のディテイルがどうしても気に入らず、会期後に書き直しました。




20111012-4r.jpg


20111012-4z.jpgLet the Dead bury their Dead
死者に死者を葬らしめよ (ゴシック)

エテルニテ(永遠)の r を飛ばして書いてしまって凹んでいたところ、ここに小さく入れれば回避できると助言をいただいて無事回避!




20111012-5r.jpg


20111012-5z.jpgLassitude
倦怠 (ゴシック)

Lassitude はヴィヴィアンの代表作。中島淑恵先生の訳がとても美しいです。
会場ではおそらく誰も気づかなかったと思いますが、薔薇のイメージで棘があるのです。そして棘は青色。




20111012-6r.jpg


20111012-6z.jpgNocturne
夜想曲 (イタリック)

優しいイメージに仕上げたかった作品。色も一番やわらかい菫色です。




20111012-7r.jpg


20111012-7z.jpgLes Arbres
樹木 (イタリック)

植物のイメージにしたいなあと思っていたら、アセンダーが葉っぱに見えてきて、菫色の花がほころびかけている感じになりました。




20111012-8r.jpg


20111012-8z.jpgChanson
シャンソン (初期のゴシック)

これも植物のイメージにしたくて、2つに分かれるタイプのゴシック体のアセンダーが・・・伸びました。




(小作品集 『Prayers for Flowers』 には、これら8点が載っています。)

小作品集 追記など


20111005-0s.jpg
小作品集 Prayers for Flowers~花々への祈り~ ちょこちょこ連れ帰っていただけているとご連絡が。嬉しいです。ありがとうございます。

貴重なスペースを割いてくださっている古川沙織さん個展@ヴァニラ画廊も後半。ツイッターを始めて知ったことの一つに、沙織さんが定期的に、生身の人をモデルにクロッキー会をされていることがあります。沙織さんが描く人物に力があるのはこの地道な訓練に由るのだなあと納得。同時に、カリグラファに置き換えると同様の地盤を固めていくためにやるべきことは何だろう。なんて考えます。

沙織さんの個展会場には、《菫色の文法》展の叢書 も置かれています。菫のアンソロジー、私が特に好きなのは、函(箱)、詩集、奥付。

20111005-1s.jpg
函は、ふたからそっと手を離し、 ぱたん と閉まる、その音や空気がとても好き。特別な材料が使われているわけでもないからこそ、デザインと職人技が何かを放っているように思います。

20111005-2s.jpg
詩集に惹かれ始めたのは最近。自分で冊子を (実は初めてづくしでかなり四苦八苦しながら) 作ったことで目が行くところが変わって。表紙・裏表紙が折り返す形になっていたり、小口は本文ページより少し長かったり。何てことないんだけど、何かある。

奥付は、函の底でそっと眠っているような、そこだけ(底だけ?)空気がひんやりしているような気がして。

20111005-3s.jpg
そして以前にもお知らせしましたが奥付の限定№手書きをさせていただいたことにももちろん思い入れが。 ぜひヴァニラ画廊さまにて。古川沙織さんの個展は10月8日(土)までです☆

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Fumiko Saburi

Author:Fumiko Saburi
東京在住のカリグラファです
Website: fumikosaburi.com
Place: Tokyo

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